百三十三回目 役満条件での打ち方 ☆イーシャンテンの構え方・その6(実戦編)☆

今回は、2003年度ミューカップイン九州決勝戦の牌譜より忍田プロの打ち筋を例題にします。

準決勝を終えた時点で、トータルトップの黒澤ツアーとのポイント差は35.5ポイント。

優勝を目指すには少し苦しいポイント差です。

そして、決勝戦もオーラスを迎え、黒澤ツアーからは13800点離された3着目。

優勝条件は、黒澤ツアーかトップ目から三倍満を直撃するか

役満ツモのみという絶望的なもの。

そこで手にした配牌が、

一萬四萬五萬六萬七筒七筒七筒三索五索七索東東西 ドラ二萬

役満どころか、マンガンすら程遠いものでした。

しかし、第1ツモで五索を重ね、2枚切れの打西

3巡目に引いた初牌の白を残し、打一萬

4巡目に五索を暗刻とし、打七索

5巡目には白を重ねて、打三索で、以下のテンパイ。

図 ドラ二萬

四萬五萬六萬七筒七筒七筒五索五索五索東東白白

しかし、優勝条件は役満ツモか三倍満直撃のみ。

このテンパイでは、まるで意味がない忍田プロは、

上記の手牌に、7巡目に九索をツモると、役満を目指して

イーシャンテン戻しのある1打を切り出した。

ここまでの捨て牌は以下の通り。

東家        
山本 裕司
17000
西 二筒 白 七索 七萬 四索 一索
南家            
黒澤 耕一郎
37400
北 九筒 發 二索 發 九萬 一萬
西家          
伊東 直毅
42000
西 北 九萬 東 發 八索 八筒
北家          
忍田 幸夫
23600
西 西 一萬 七索 三索 八筒  

それでは、今週の問題です。

以上の状況下から、役満を目指して忍田プロが

切り出した1打を推理してください。