いささか旧聞になるが、土田さんの東京麻雀アカデミー「七対子2023」を受講してきた。タイトルに西暦がついているのは、七対子の仕上げ方が年々ブラッシュアップされているからとのこと。
2回シリーズで、第1回は「天秤七対子」。
2つの狙いを持って打ち進めることを、両天秤にかけると言うが、七対子とメンツ手どちらも狙える手かっこうの時にどう打つかがテーマだ。
まず、冒頭の何切る問題は
ツモ ドラ
喰ってもタンヤオ三色ドラ2のマンガン手だけに、典型的な天秤手と言える。
土田さんの選択は切り
で、ツモでテンパイしたらを切って即リーチだそうだ。
所謂「筋トイツ」で決めるが、待ちでもアガれる感触とのこと。
赤ありルールなので、七対子党はほぼ1択だろう。
参加者(メンツ派)から出たそれ以外の選択は、打とピンズ外し。
土田さんは否定はしない。
ピンズに手をかける場合はからですよ、と細かい指導も入る。裏目の引きや引きでターツの振り替えが出来るという理由。
ツモ
これなら打やがあり得るか。はたまた、切りのなまくら打法は?
などと思考は限りなく巡るのであった。
続いて、例題を6問考える。1問紹介すると
東1局 北家 3巡目 原点
ツモ ドラ0 0 01
※牌姿の下の数字は場に出ている枚数
ここで素直にを切るのが天秤打法であるが、土田さんはかの2択。
はツモってくると楽観して良し、とまでおっしゃる。当然はスルー。
ただ、カンチーの仕掛け出しは可としている。
最後に
「天秤をかけていいときとは」の10か条
①タンヤオ・イーペーコーのとき
②一色手のとき
③点数がジリ貧のとき
④ドラがアンコのとき
⑤役牌がトイツに含まれているとき
⑥マイナスで南場の親を迎えたとき
⑦連続形が多いとき
⑧4トイツのままトイツが増えないとき
⑨3者の切り出しが普通のとき(=トイツ場ではない:編注)
⑩7巡目になっていないとき
土田流免許皆伝に半歩近づいたか・・・。