今回の最大の目玉は前回報告した日中戦が、ついに国家体育総局の主催になったことである。下の写真は「秩序冊」(競技要項)の表紙を写したものだが、左下に「国家体育総局社会体育指導中心」(総と導は日本語表記、中心は日本流に言えばセンター)とはっきりと表示してある。
筆者の成績は16人中の9位(ラス・1位・3位)。日本側8名、中国側8名の対抗戦で、半荘3回という短期戦とはいえ中国側の壁は厚く、1~4位を独占され惨敗に終わってしまった。
特に優勝した魏威(ウェイウェイ)選手は前回に引き続いての2連勝で、そのアガリのスピードには対戦した日本人選手全員が舌を巻いたのだった。
今回のシステムの特徴としては、順位点が7・4・2・0であったこと。通常の4・2・1・0を2倍し、トップから1ポイント引いてある。中国側に質してみると、これは短期戦で同点が頻出するのを防ぐためとの回答であったが、同点なら素点を比較すればよいのだから腑に落ちない。
これはトップ1回、ラス1回よりも2位2回の価値を重くする思想に思え、筆者にとっては好感触の改変だが、いずれにせよ今回限りのもののようだ。
17日には北京からバスで3時間ほど移動し、天津での大会。こちらは以前から行っているのと同様の交流大会と聞いていたのだが、「秩序冊」には「中日競技麻将強手賽」(競と賽は日本語表記)とあり、同じく「国家体育総局社会体育指導中心」の主催になっていた。ちなみに現地で運営をした「天津市体育総会麻将運動分会」(総、運動は日本語表記)は中国で唯一の麻将に関係する社団法人だそうだ。
筆者の成績は32人13位、こちらの方は一荘戦2回で2位・2位に終わった。しかしながら、うれしいことに浅輪尚孝さんが二人の中国人選手と2連勝で並び、素点で2位を108点引き離して優勝した。
余談だが、15日には人民大会堂で社団法人日中友好協会創立60周年記念の式典が行われ、日本健康麻将協会の田邊恵三会長が長年の功績によって中日友好協会から表彰を受けた。
田邊会長は、参加した団員に対し「この賞は長年、麻将を通じた日中友好に取り組んできた全員に与えられたものです」とコメントし、受賞を喜んだ。
ちなみに宴会の料理はたいへん美味で、1200人分の温かい料理をどうやって作っているのかという疑問が残ったのだった。
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