佐藤崇の第35期最高位決定戦自戦記②

◆1回戦◆
起家は村上に決まった。以下佐藤、水巻、飯田の順。

東1局

三萬四萬四萬五萬八萬九萬一筒二筒六筒四索六索東中 ドラ東

記念すべき?決定戦最初の配牌である。

最高位戦のリーグ戦では、牌を落とす前にシーパイ(4人で落とす前に牌を混ぜる行為)する事が義務付けられている。古くは手積みで対局が行われていた頃からの名残であるが、そのせいか、普段のフリーや昨今主流になっている配牌まで全自動のそれに比べて、明らかに配牌が悪い。
悪いと言うより、まんべんなくワン・ピン・ソウ・字牌が手牌に組み込まれている事が殆どである。要するによく混ざっているのだろう。
因みに1回戦全12局、48パターンの配牌で、4種類なかったのは東4局2本場、村上の

五萬八萬三索五索六索七索八索八索九索西西白中

この配牌ただ一つである。

要するにこの手は可もなく不可もなく、ごく平均的な配牌と言った所である。
理想は456のタンピン三色形、ポイントになるのはドラの離し所。

3巡目

三萬四萬四萬五萬八萬九萬一筒二筒六筒四索六索六索東白 ドラ東

ここから打九萬とする。硬くなっていると言われればそうかもしれないが、この手格好から役牌を叩かれるのはいかにも不安定。
どちらか選ぶとなると『場況雀士』的にはこの選択は必然なのだ(苦笑)。

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