百三十四回目 好形移行への手順 ☆イーシャンテンの構え方・その6(実戦編)☆

今回は、2004年6月に行われた第2回ミューM1カップ

決勝戦2回戦の牌譜より井上ツアーの打ち筋を例題にします。

トータル4回戦で行われる決勝戦、1回戦目を2着で終え、トップの三原ツアーとマッチレースの様子になってきた2回戦目、親で連荘した三原ツアーがトップ目に立った南1局、7400点差で追いかける井上ツアーの配牌は以下の通り。

二萬三萬七萬八萬一筒三筒六筒八筒九筒七索發發發 ドラ三萬

役牌が暗刻で、チャンタがみえる牌姿です。

しかし、井上ツアーは第1ツモで三筒をツモると、打九筒とし、早くもチャンタを見切り、トップ目三原ツアーの親を流すことに重点をおきます。

そして、2巡目に九萬をツモって早くもイーシャンテン。

図 ドラ三萬
二萬三萬七萬八萬一筒三筒三筒六筒八筒七索發發發 ツモ九萬

1見して、余剰牌は、一筒七索手拍子で切ってしまいそうな牌姿です。

一応、メンツ候補は足りていますが、気になるのは、ピンズがカンチャンターツであることくらいでしょうか。

ここまでの捨て牌は以下の通り。

東家  
三原 孝博
38300
九筒九索
南家  
張 建民
23900
西六萬
西家  
忍田 幸夫
23000
西東
北家  
井上 忠重
30900
九筒 

それでは、今週の問題です。
以上の状況から、井上ツアーが選んだ打牌を推理してください。